桜空手道場に継承されている剛柔流とは?

桜空手道場は、沖縄を発祥とする空手の主要流派の一つ、剛柔流を修練しています。剛柔流は、沖縄三大空手流派(剛柔流・上地流・少林流)の一つとして広く知られるとともに、本土においても松濤館・糸東流・和道流と並ぶ四大流派の一つに数えられています。

剛柔流空手は、沖縄県那覇市出身の宮城長順先生によって創始されました。宮城先生は、沖縄古来の武術である那覇手の伝説的な達人・東恩納寛量先生のもとで厳しい修行を積みました。那覇手の教えを基盤としながら、中国・福建省の武術の要素を取り入れ、独自の武術体系を発展・洗練させていきました。そして1929年、「剛」(力強い技)と「柔」(柔らかい技)の調和を表す「剛柔流」という名称を正式に定めました。

現在、剛柔流はいくつかの系統に分かれており、桜空手道場は比嘉世幸先生の系統を継承しています。比嘉先生は東恩納寛量先生のもとで修行を積み、東恩納先生のご逝去後は宮城長順先生にも師事しました。比嘉先生の剛柔流は、最も古い型を忠実に伝えているとされています。宮城先生の系統が戦後、健康増進や体力向上を重視した体育的な方向へと軸足を移していったのに対し、比嘉先生は型の分解(実戦的な応用)を含む、武術としての剛柔流を一貫して指導し続けました。伝統武術の本質を守り伝えるこの姿勢こそが、比嘉先生の剛柔流の最大の特徴です。

桜空手道場では、剛柔流の型を指導するにとどまらず、現代の空手流派が確立される以前から伝わる沖縄古来の武術——那覇手および首里手の型——も大切に保存・継承しています。これらの型は現代の剛柔流道場ではほとんど見られないものであり、当道場の稽古における独自かつ貴重な財産となっています。